近年、働き方の多様化に伴い注目されているのが「副業」「兼業」の奨励です。従来では、就業規則などで副業禁止をルール化している組織も珍しくありませんでしたが、最近ではむしろ奨励する企業も現れるようになりました。時代の変化に合わせた新たな働き方として、副業のために会社を設立して事業を開始する方も少なくありません。
会社とは、企業形態のひとつであり、営利を目的として活動する組織を指します。会社は法律の規定によって「人格」を与えられ、自然人と同様に、権利義務の主体となることができます。
税務署に開業届を出すだけで始められる個人事業と異なり、会社を設立するには登記の手続きが必要になります。
会社を設立するにあたっては、商号・役員・本店・事業目的・決算期等を決定し、会社の最も重要な規則を定めた「定款」を作成します。そして、その定款に公証人の認証を受けて、資本金の払い込みをし、会社設立の登記を申請することになります。会社は、本店の所在地において設立の登記をすることで成立します。(会社法49条、579条)
これらの一連の手続全部をご自身でするとなると、さまざまな準備が必要になり、膨大な時間を要する場合があります。当事務所では、お客様のご要望を伺い、その内容を精査したうえで、法的な観点から適切なアドバイスをさせていただきます。登記に必要な書類の作成はもとより、定款の文案作成・公証役場での認証手続等、会社設立に伴う諸手続も迅速にサポートいたします。